私と夫の住んでる山荘は針葉樹とアスペンに囲まれてまして、特にDouglas Fir(ベイマツ)やLodgepole Pine(コントルタマツ)という常緑針葉樹が多く見られます。
今まで自宅周辺にある樹木は薪にしか使ってなかったのですが、針葉樹の使い道を調べるうちに、食用としての松の実はもちろん、松の葉をつけた小枝全体をお酢に漬け込んで家庭用のクリーナーとして利用したり、葉をお茶にしたり、幹の内側の柔らかい樹皮は食べれたり〜と探すとたくさん使い道があることがわかり、やや興奮。
我が家は、酢を水で薄めてティーツリーオイルを混ぜたものをスプレー容器に入れてクリーナーとして使ってます。ティーツリーオイルが切れたので、早速手近な松の木の小枝を切ってお酢に漬け込み、冷暗所にて保存。松の香りがお酢に移るまで3週間以上はかかるとのこと。まだクリーナーとして使っていませんが、使うのが楽しみ!
さて、アウトドアライフやサバイバル、山の暮らしなどのブログを見ると、Pine Needls Teaというのがよく紹介されています。
その名の通り、松の葉を煎じたお茶です。
松の葉は、ビタミンC・Aを豊富に含み、抗酸化、そして免疫力を高める効果も注目されています。
ネイティブアメリカンは、松を薬効のある飲食物として長く利用していたようですが、欧州では松の葉効果はあまり知られていなかったようで、1536年にフランスからの探検船クルーが現在のカナダにたどり着いた際、ひどい壊血病(ビタミンC欠乏症)に苦しんでるのを見て、現地のIroquois(イロコイ族)が松の葉を煎じたお茶と樹皮を食させたところ壊血病から回復したとの記録があります。その後、欧州では松を”Tree of life”として、栄養素や効用の研究が進んだとか。
基本的なPine Needls Tea、松の葉茶の作り方は至って簡単です。
新鮮な松の葉を摘み、すり鉢で潰すかハサミできざみます。お湯を沸騰させてから火から外し、松の葉をお湯に入れて20分ほど置きます。ビタミンCは熱に弱いので、松の葉を入れた後はお湯を加熱しないのがポイント。
松の葉の量は、私が見つけたレシピでは、水3カップに対して、1/2カップの松の葉。
濃い味がお好みの場合は、松の葉の量を増やしてみてください。
さて!何回かお湯で松の葉茶を作ったのですが、私の個人的なオススメは、「水出し」です。
松の葉をよく洗ってから、枝から外して、キッチンバサミで細かく刻みます。水2リットルに対して、1カップほどの刻んだ松の葉を加え、冷蔵庫に入れて数時間〜一晩置きます。シトラスな香りと、爽やか味がお気に入りです。