私の住んでいる、モンタナはWest Yellowstoneの山にはJuniper(ジュニパー)が多くみられます。ジュニパーはヒノキ科の常緑針葉低木。その実は大きめの胡椒の実のサイズで、熟すのに3年ほどかかるようです。
未熟の実は明るく青みがかった緑、熟す頃には深い青か紫になります。

ジュニパーの実

ジュニパーの実は、お酒のジンの風味付け使われたり、シカやエルクなどの野生動物の肉の味付けに使われたりします。エッセンシャルオイルとしてもよく使われますね。煎じてお茶にもなるようですが、まだ試していません。

エッセンシャルオイルとしての性質は「浄化」。ネガティブな感情やわだかまりを押し流し、浄化させてくれる力があるとか。
体への効用としては、抗酸化作用、抗炎作用、抗糖尿病、心臓の機能促進。皮膚への効用としては、抗菌作用や抗真菌作用、にきび肌の浄化作用などがあると言われています。

ちなみに、家の近辺に多く生えるDouglas Fir(ダグラスモミ)の葉とグレープシードオイルで作ったスキンケアオイルは、更年期ニキビ〜私の場合はアゴと首の間にできる小さいながらもしつこいニキビ〜に効きました。ローズヒップとヘンプシードオイルで作ったスキンケアオイルとの組み合わせで、市販の美容液/オイル無しでも肌はかなり良い調子です!

さて、本題のジュニパーの実、秋の終わりに山を散歩の途中にちょこちょこと採取しました。
集めた実を洗ってから、4週間ほど乾燥させます。これは、長く保存するに当たって、極力水分を排除するためです。

調味料としても使う予定ですが、せっかくなのでスキンケアオイルも作ることに。
今回はオーガニックのオリーブオイルとの組み合わせに挑戦しました。

「挑戦」って言っても簡単なんですが…。
まずは乾燥させたジュニパーの実をすり鉢で軽く押して実を開きます。実が硬いので、少し時間がかかりました。その際も、ジュニパーの香りが気持ちをリフレッシュしてくれます。

すり鉢に入れたジュニパーの実。実は採取してから4週間ほど乾燥させました。
実をすり鉢で崩します。

その後は、よく洗ったしっかりと蓋の閉まる容器にジュニパーの実とオリーブオイルを混ぜて冷暗所に数週間放置するか、低温で温めて数時間置いてから、チーズクロスやコーヒーフィルターで実を濾して保管容器に移すだけです。
私は家にあるヨーグルトメーカーを使って低温で12時間ほど温め、その後保管容器に移しました。
早速、保湿用に買ったオーガニックのアロエベラジェルに、このジュニパーオイルを少し足して使ってます!効用があるかどうかはわかりませんが、身近な植物を使ったスキンケアオイル、気分だけでも満足です!

清潔な容器に崩したジュニパーの実とオーガニックの食用オリーブオイルを足したもの。ヨーグルトメーカーを使って、低温で12時間ほど煎じました。