タンポポオイル

タンポポはモンタナのネイティブの植物では無いのですが、あちこちに見られます。
調べると、タンポポって栄養豊かでお茶から、ワイン、サラダ、コーヒーなどなど、使える植物なんですね。

この辺りに見られるタンポポの葉は大きく無いので、サラダに使うのはなんとなく申し訳なくてトライしていませんが、花をオイルに漬け込んでタンポポオイルが作れることを発見しました!タンポポの花を使ったオイルは痛みを和らげる効果があるので、マッサージオイルとして使えるそう。また、保湿効果にも優れていると言うことで、家の周辺のそこここに咲いたタンポポの花をオリーブオイルに漬け込むことに。

作り方は、時間が掛かりますがいたって簡単。

  1. 開いた状態のタンポポの花を集ます。
  2. ホコリや虫などが付いているので、よく洗いましょう。
  3. 私は洗った後、ザルの上に花が重ならないように広げて一晩乾かしました。
  4. 乾いた花をガラスの容器に入れ、オイルが花にかぶるくらい注ぎます。
  5. 木のスプーンなどで花を軽く押して空気を逃します。
  6. コーヒーフィルターや布など、通気を確保できるもので容器の口を覆い、ゴムや紐などで固定します。
  7. タンポポの花とオイルが入ったガラス容器を日の当たる場所に起き、2週間〜1ヶ月間漬け込みます。

現在漬け込み中!試せるのは来月末くらい。楽しみです!

5月の雪

モンタナはカナダに近く山がちなので、冬はもちろん春の終わりや夏のはじめまで雪が降ります。去年は夏の始まりの日である夏至、6月20日に雪が降りました。年によっては7月末にも降雪が見られる時も。
今年の5月のはじめは暖かい日が続いてこれから来る夏の山火事が心配だったんですが、ようやく雨&雪がいい具合に降りました!

右下にあるのは Firepit

一昨日の夜から雨が降り始め、深夜から朝にまとまった雪に。20センチくらいになったでしょうか。
午後になると10ºCくらいのなったので、日が落ちる頃には大体の雪が溶けてしまいましたが…。暖かい春の陽気で咲き始めた山の花たちは凍ってしまって、少しかわいそうでした。

5月の雪で凍ってしまった花(Sugarbowl)。


こちらでは、乾燥する季節に雨や雪が降ると “Oh good! We can use the moisture!” なんて言います。日本で「モイスチャー」と言うと、加湿器で部屋の空気の水分量を調整したり、スキンケアでお肌に潤いを与えたり〜と、ささやかな規模ですよね。

天候予想では、あと1週間〜10日間は雨がちになりそうです。乾燥する夏に備えて、山にもっと Moisture を!

自家製クリームチーズ

1ヶ月に2〜3回程Costcoに買い出しに行きます。日本だと「コストコ」って呼ぶんですよね。米国では「コスコ」と呼びます。会員制の大型ディスカウント店で、我が家は主に肉類、コーヒー、ワイン、卵、チーズ、果物、ナッツなどを買い込みます。自宅でパンを焼き始める前は、よくCostcoのベーグルを買ってました。で、もちろんベーグルとくればクリームチーズですよね。

ググる前は、クリームチーズって店で買うものと思ってました。

でも、「クリームチーズって、実は家でも作れるんじゃない?」と調べたら、何と超簡単なんです!

材料は全乳4 カップ (32oz /1000ml)、レモン/ライムジュース/お酢2〜3 テーブルスプーン、1/4〜1/2のお塩。
お鍋とザル、フードプロセッサーかブレンダーで簡単に作れます。

ちなみに、私が今回使ったレシピは全乳ですが、低脂肪乳を使ったレシピもあります。

作り方は簡単です。
牛乳を軽く混ぜつつ、煮立つまで中高温で熱します。煮立ったら中温に調整し、レモンジュース(もしくはライムジュースかお酢)を少しずつ混ぜます。
そのまま混ぜつつ加熱し続けると、乳成分と汁が分離します。

しっかりと乳成分と汁が分離したところでザルで汁を濾します。チーズクロスがあると良いようですが、私はザルのみで濾しました。熱を冷ましつつ15分ほど放置。

その後はザルに残った乳成分をフードプロセッサー(もしくはブレンダー)に移し、なめらかな質感になるまで混ぜます。
塩を加えてさらに混ぜれば出来上がり!

簡単すぎて笑えました。自家製パンにつけて食べれば、満足度満点です!
ちなみに、クリームチーズになる乳成分を濾した後に残った汁は、Whey=乳清です。Wheyは、お菓子づくりや製パンに使ったり、お米を炊く際に水に加えたり、髪のトリートメントとして使ったりできるそう。
私は、残ったWheyを使ってパンを焼きました。水のみと違って、モチっとした質感のパンになりましたよ。

クリームチーズと併せて、余っていたミカンでマーマレードを作りました。作り方は、クックパッドで見つけたこちらのレシピを参考にさせていただきました!

自家製ボディバター

家の近くで採取できるローズヒップやジュニパーの実、松の葉を有効に使うため、オリーブオイルやホホバオイル、ヘンプオイルなどに漬け込んでホームメイドの美容オイルを作ってます。
こちらではRose hip infused oilなどと呼んでます。ちなみに、実をオイルに漬け込むだけなので、抽出して作られた精油とは違います。

昨年作ったホームメイドのローズヒップ+ヘンプシードオイル使い切るため、今回は以前から挑戦しようと思っていたボディバターを作ってみました。
オンラインで見つけた簡単レシピによると、基本は以下の割合。
ココナツオイル 4:シアバター 2:ビーワックス 1
代替のオイルやバターを使ってもOKらしいので、今回は自宅にあるオーガニックのカカオバター(ココアバター)、マンゴーバター、ビーワックスとローズヒップ+ヘンプシードオイルを使うことに。

レシピは実に単純で、カカオバターやマンゴーバター、ビーワックス、を湯煎で溶かして混ぜるだけ。

材料を湯煎で溶かして混ぜたもの。

材料を湯煎で溶かして混ぜてから冷蔵庫で冷まします。その後、ハンドミキサーで質感が少し重めになるまでよく混ぜてから容器に移して室温まで戻します。

室温に戻って固形化したボディバター。

ココナッツバターやカカオバターは、気温が低いとかなり硬くなるんです。なので、モンタナの寒い冬に備えて、ボディバターがあまり硬くなりすぎないようにローズヒップ+ヘンプシードオイルを多めに加えました。
液体のローズヒップ+ヘンプシードオイルを多めに加えたつもりでしたが、ビーワックスとカカオバターが必要よりも多めだったらしく質感は思ったよりもかなり硬めになりました…。ビーワックスは必要なかったかも?次回は調整の必要ありです。

完璧ではありませんが、ホームメイドならではの満足感。気に入ったのは、硬めの質感のボディバターを指ですくってからゆっくりと体温で溶かすと、ふわっとしたカカオの甘い香りが楽しめるところ。
同じ材料で、リップバーム/リップクリームも作れますよ!

自家製ジュニパーオイル

私の住んでいる、モンタナはWest Yellowstoneの山にはJuniper(ジュニパー)が多くみられます。ジュニパーはヒノキ科の常緑針葉低木。その実は大きめの胡椒の実のサイズで、熟すのに3年ほどかかるようです。
未熟の実は明るく青みがかった緑、熟す頃には深い青か紫になります。

ジュニパーの実

ジュニパーの実は、お酒のジンの風味付け使われたり、シカやエルクなどの野生動物の肉の味付けに使われたりします。エッセンシャルオイルとしてもよく使われますね。煎じてお茶にもなるようですが、まだ試していません。

エッセンシャルオイルとしての性質は「浄化」。ネガティブな感情やわだかまりを押し流し、浄化させてくれる力があるとか。
体への効用としては、抗酸化作用、抗炎作用、抗糖尿病、心臓の機能促進。皮膚への効用としては、抗菌作用や抗真菌作用、にきび肌の浄化作用などがあると言われています。

ちなみに、家の近辺に多く生えるDouglas Fir(ダグラスモミ)の葉とグレープシードオイルで作ったスキンケアオイルは、更年期ニキビ〜私の場合はアゴと首の間にできる小さいながらもしつこいニキビ〜に効きました。ローズヒップとヘンプシードオイルで作ったスキンケアオイルとの組み合わせで、市販の美容液/オイル無しでも肌はかなり良い調子です!

さて、本題のジュニパーの実、秋の終わりに山を散歩の途中にちょこちょこと採取しました。
集めた実を洗ってから、4週間ほど乾燥させます。これは、長く保存するに当たって、極力水分を排除するためです。

調味料としても使う予定ですが、せっかくなのでスキンケアオイルも作ることに。
今回はオーガニックのオリーブオイルとの組み合わせに挑戦しました。

「挑戦」って言っても簡単なんですが…。
まずは乾燥させたジュニパーの実をすり鉢で軽く押して実を開きます。実が硬いので、少し時間がかかりました。その際も、ジュニパーの香りが気持ちをリフレッシュしてくれます。

すり鉢に入れたジュニパーの実。実は採取してから4週間ほど乾燥させました。
実をすり鉢で崩します。

その後は、よく洗ったしっかりと蓋の閉まる容器にジュニパーの実とオリーブオイルを混ぜて冷暗所に数週間放置するか、低温で温めて数時間置いてから、チーズクロスやコーヒーフィルターで実を濾して保管容器に移すだけです。
私は家にあるヨーグルトメーカーを使って低温で12時間ほど温め、その後保管容器に移しました。
早速、保湿用に買ったオーガニックのアロエベラジェルに、このジュニパーオイルを少し足して使ってます!効用があるかどうかはわかりませんが、身近な植物を使ったスキンケアオイル、気分だけでも満足です!

清潔な容器に崩したジュニパーの実とオーガニックの食用オリーブオイルを足したもの。ヨーグルトメーカーを使って、低温で12時間ほど煎じました。

松葉茶

私と夫の住んでる山荘は針葉樹とアスペンに囲まれてまして、特にDouglas Fir(ベイマツ)やLodgepole Pine(コントルタマツ)という常緑針葉樹が多く見られます。
今まで自宅周辺にある樹木は薪にしか使ってなかったのですが、針葉樹の使い道を調べるうちに、食用としての松の実はもちろん、松の葉をつけた小枝全体をお酢に漬け込んで家庭用のクリーナーとして利用したり、葉をお茶にしたり、幹の内側の柔らかい樹皮は食べれたり〜と探すとたくさん使い道があることがわかり、やや興奮。

我が家は、酢を水で薄めてティーツリーオイルを混ぜたものをスプレー容器に入れてクリーナーとして使ってます。ティーツリーオイルが切れたので、早速手近な松の木の小枝を切ってお酢に漬け込み、冷暗所にて保存。松の香りがお酢に移るまで3週間以上はかかるとのこと。まだクリーナーとして使っていませんが、使うのが楽しみ!

ホームメイドのPine Cleaner。使うのが楽しみです。

さて、アウトドアライフやサバイバル、山の暮らしなどのブログを見ると、Pine Needls Teaというのがよく紹介されています。
その名の通り、松の葉を煎じたお茶です。
松の葉は、ビタミンC・Aを豊富に含み、抗酸化、そして免疫力を高める効果も注目されています。
ネイティブアメリカンは、松を薬効のある飲食物として長く利用していたようですが、欧州では松の葉効果はあまり知られていなかったようで、1536年にフランスからの探検船クルーが現在のカナダにたどり着いた際、ひどい壊血病(ビタミンC欠乏症)に苦しんでるのを見て、現地のIroquois(イロコイ族)が松の葉を煎じたお茶と樹皮を食させたところ壊血病から回復したとの記録があります。その後、欧州では松を”Tree of life”として、栄養素や効用の研究が進んだとか。

基本的なPine Needls Tea、松の葉茶の作り方は至って簡単です。
新鮮な松の葉を摘み、すり鉢で潰すかハサミできざみます。お湯を沸騰させてから火から外し、松の葉をお湯に入れて20分ほど置きます。ビタミンCは熱に弱いので、松の葉を入れた後はお湯を加熱しないのがポイント。
松の葉の量は、私が見つけたレシピでは、水3カップに対して、1/2カップの松の葉。
濃い味がお好みの場合は、松の葉の量を増やしてみてください。

さて!何回かお湯で松の葉茶を作ったのですが、私の個人的なオススメは、「水出し」です。
松の葉をよく洗ってから、枝から外して、キッチンバサミで細かく刻みます。水2リットルに対して、1カップほどの刻んだ松の葉を加え、冷蔵庫に入れて数時間〜一晩置きます。シトラスな香りと、爽やか味がお気に入りです。

よく洗った松の葉をキッチンバサミで刻みます。
数時間から一晩冷蔵庫におくと、水出し松の葉茶の出来上がり!

自家製の鳥の餌

一年を通して近くの山に住む鳥の種類はそんなに多く無いのですが、春から冬の始めに掛けては、渡り鳥なども含めて割りに色々な種類の鳥を見ます。モンタナでも田舎のヘブゲン湖を見下ろすキャビンに夫と移り住んで1年と半年後の2018年の冬、キャビンの窓から鳥が見えたらいいなーと思って、バードフィーダーを購入。
去年までは、お店でヒマワリの種など野鳥用の餌を購入していたのですが、今年はbird suetに挑戦しました。

手作りbird feederから飛び立つNuthatch

Suetは辞書では「牛・ヒツジの腰や腎臓のあたりの堅い脂肪」という意味で、bird suet と聞くと鳥の腰や腎臓のあたりの堅い脂肪?と思うかもしれませんね。Bird suet は主に動物の脂肪と、穀物や種を混ぜた堅い鳥用の餌なんです。少しの量で高カロリーなので、特に冬には野鳥に好まれます。

お店でbird suetを買っても良いのですが、自宅で作れるレシピを見つけたので試してみることに。動物の脂肪じゃなくても、植物性ショートニング、固形のココナッツオイル、ゼラチン〜など固まれば良いようで、私は手軽・お安く手に入る植物性ショートニングとピーナツバターにオートミールや小麦粉を加えたレシピで行きました。

植物性ショートニング、ピーナツバターと小麦粉で作ったbird suet。(写真の白い粒は雪)

さて、ホームメイドのbird suet、お客様(小鳥様)の反応はどうだったかと言うと、『大人気』。うほ。

Bird suetにくるChickadee

私の住むキャビンに餌を求めに来る鳥は限られますが、Chickadee (シジュウカラ)、Nuthatch(ゴジュウカラ)、Dark-eyed Junco(ユキヒメドリ)などの小型の鳥をはじめ、Nutcracker(ホシガラス)、Downy Woodpecker(セジロコゲラ)、Steller’s Jay(ステラーカケス)がよく来ます。

Chickadee (シジュウカラ)
Nuthatch(ゴジュウカラ)
Dark-eyed Junco(ユキヒメドリ)

Chickadeeは小さいのに気が強くて、餌があれば人の近くにも気にせず寄って来ます。1〜2羽のChickadeeはかなり大胆で、私や夫が指先にsuetを乗せるとその指先からsuetを突いて食べたりします。
長いモンタナの冬、窓先まで来て私たちの目を楽しませてくれる鳥たちに感謝です。

**追記
ずっとこのレシピ、bird suet と思っていたのですが、調べると “Bark Butter” と呼ぶ方が正しそうです。Bark は樹皮、Butterはそのままバター。bird suetが硬いのに比べて、bark butterはクリーム状の柔らかいテクスチャです。Bark butterという名の通り、適度なサイズに切った細い樹木や枝の表面にバターを塗るようにbark butterを塗りつけます。

Steller’s Jay(ステラーカケス)
Downy Woodpecker(セジロコゲラ)

Is 40ºF cold for dogs??

現在、ミュージシャンの夫の出稼ぎ旅行でオレゴン州のポートランドに滞在中です。
彼のお姉さんの家族が住んでいるので、仕事以外にも家族との付き合いなど、諸々忙しくしてます。

犬を飼っているので、旅行の際は犬も連れて行きます。彼女の名前はBudsie(バッジー)です。

Budsie雪の中を絶賛疾走中。

ほとんどの場合はホテルの部屋や滞在先の友人宅で犬はお留守番なのですが、スケジュールによっては夫の演奏中は仕方なく車で待たせることも。
旅をする機会が多いので、車で待つこと自体は大丈夫ですがテリトリー意識がかなり強いので、車の外で何かが動くと吠えます。人、自転車、バイク、他の犬、リス、~などなど。

さて、ある夜、諸々の事情でBudsieを夫の演奏でポートランド近郊の街のレストランに連れて行かなくてはならず、駐車場の人通りの少ないスポットに駐車。Budsieは車でお留守番。
この夜はポートランドにしては寒いとも言える40ºF = 4ºC ですが、モンタナから来てる私たちにとっては「うわー、春みたいな気候だね」的な暖かさ。
ちなみに、もっと寒くなればちょこちょこ車に戻ってヒーターを入れて車内が寒くなりすぎないようにします。

日本も地域によって文化が違いますが、アメリカも地域によって文化が異なります。時折、都市部では動物の扱いに対して、過剰とも言える反応に出会うことも。

この夜はそんな体験でした。

夫の演奏が済んで、夫は片付け、私は車を取りに。時間はほぼ深夜。
Budsieを車から出して用を足させていたのですが、隣に停車してた車から「その犬はあなたの犬?」という女性の声。

私:はい、そうですよ。私の犬です。
女性:こんなに寒い中、犬を車に置いておくのは良くないわよ。
私:私たち、モンタナからなんです。この気温は私も犬も全く問題ないですよ。
女性:そう、モンタナからなの?(やや想定外の回答だったらしい)
私:はい。これくらいの気温なら、むしろ暖かいくらいで。
女性:でも、零下なのに犬を車に放置するなんて本当に悪いことよ!犬はずっと吠えてて、車の窓は締め切ってるし。
私:彼女(Budsie)は何にでも吠えるんですよ。(零下じゃないし)
女性:(何故か私が冷静なのに苛立ったらしい)とにかく、あなたのしてることは最悪で許しがたい事なのよ!
私:… そうですか。色々教えていただいてありがとう。
女性:警察を呼んだけど、犬を救うために窓が破られなかったのはラッキーだったわね!(と言い残して車で走り去る)

まず、気温はポートランド基準では寒かったかもですが、決して零下ではありませんでした。
先に書いたようにBudsieはテリトリー意識が強いので、誰かが車に近ずいたり、ましてや覗き込んだりすれば吠えまくります。女の子にしてはかなり野太い声で。
車は宇宙船ではないので、窓を閉め切っていても空気は入ってきます。もしもっと暖かければ、少し窓を下ろして空気が入るようにしてますが…。

そして、警察かい。

警察を待っててもしょうがないので、車を少し移動して夫の楽器や機材を車に。夫に事の次第を告げて、どうするか相談してると、パトカーがいらっしゃいました。女性の警官がパトカーから近づいてきて、声を掛けてきます。

警官:今晩は。
夫:今晩は。
警官:犬について通報があって来たんですが。
夫:そうらしいですね。
警官:(車の窓を覗いて)犬のベッドもブランケットもあるし、大丈夫そうですね。
夫:私たちはモンタナからで、今夜の気温は暖かい方なんですがね。
警官:犬も健康そうだし。この辺りは、動物の扱いに対してかなり真剣にとらえる人もいますから、気をつけてくださいね。

と、アドバイス。チケットも何もなく去って行きました。

犬がどのくらいの寒さに耐えられるかは、7ºCくらいからマイナス4ºC位まで様々な説があるようです。
もちろん犬の種類によって違いますし、犬の年齢、健康状態、人間のように気候への慣れもあります。

Budsieはモンタナに住んで3年ほどになりますが、中西部のミズーリ州の出身。本格的にモンタナに移住後はすぐに雪と寒さに慣れて、マイナス7ºCくらいでも雪の中を2時間以上走り回ります。時には、マイナス10ºCでもリスを追いかけて2時間戻ってこないことも。

自分の意見は常に正しいと信じて状況や相手の事情は鑑みずに責めまくる、いわゆる動物愛好者はソーシャルメディアではよく見かけますが、実際に出会ったのはこれが初めてでした。
冷静に説明の余地を与えられずに、キツい言葉を浴びせられるのは全くもって気持ちの良くない事です。
こういう人たちは理を持って言葉を交わすのは難しいので、私は努めて冷静に対応するようにしてますが、相手のネガティブな感情を受け止めないといけないので、後でドっと来るんですよね。

やーれやれ。

オレゴン州のリンカーンのビーチにて。

自家製ローズヒップオイル

夏の終わりになると、家の周りにたくさん野ばらが咲きます。
花は小ぶりなので咲いててもあまり目立たないのですが、花の姿はささやかで綺麗です。
秋も気温が低くなってくると野ばらの実、Rose hip(ローズヒップ)が見られるようになります。

そういえばローズヒップってお茶とかあるよねー。と家の周りにたくさんなっているローズヒップを見つつ用途やレシピを検索。
ネイティブアメリカンはかつて野ばらの根や茎の煮出汁を胃腸の調子を整えたり、目を洗浄したり、喉の痛みを和らげるうがい薬にしたりしていたそうです。
ちなみにローズヒップはオレンジの20倍のVitamin Cを含んでいるとか。
さて、ローズヒップを使ったお茶やジェリーも良いのですが、高地の紫外線と年間通しての乾燥、そして何と言っても年齢によるお肌のダメージを何とかするために今回はホームメイドのローズヒップオイルに挑戦。

たまたま持っているヨーグルトメイカーを使って、ローズヒップを好みのオイルで低温で煎じるレシピがあったのでこれで行きました。今回は、以前から気になっていたヘンプシードオイルを使うことに。食用でも良いようですが、肌の再生能力にも優れているとかで、私のニーズにぴったり!また、こちらも健康・美容に良いとされているキャスターオイル(ひまし油)も少し加えることにしました。

まずはローズヒップを摘んで必要な量を収穫。
収穫時期は、気温が下がって初霜が降りる時が良いそうです。軽い寒気ではローズヒップに含まれるでんぷん質が糖質に変わりますが、寒気に長くさらされると苦くなってしまうそう。
家の周りにある野ばらの茂みからローズヒップを中サイズのボールいっぱいに収穫した後、洗浄して布巾に広げて乾燥させます。
実が乾燥するには2〜3週間ほどかかります。

丁度、ミュージシャンである夫の出稼ぎで中西部に2週間ほど旅行したので、帰宅したら乾燥ローズヒップがいい具合にできてました。

ローズヒップ絶賛乾燥中

次のステップではローズヒップの先端と茎に接する部分を軽く切り落とし、実を軽く砕くか半分にカットします。
少し手間が掛かりますが単純作業なので音楽を聴きつつ、さっくりと済ませます。

後は、ローズヒップ1に対して2の割合でオイルをヨーグルトメーカーに入れて1日置きます。先にも書きましたが今回はヘンプシードオイルとキャスターオイルを使用。
レシピでは12時間でOKと書かれてたのですが、私が住んでいるのは高地で料理の際は食材に熱が通るのに少し時間が掛かるのと、夜は室内でも寒くなるので煎じる時間を倍にしてみました。
ちなみにヨーグルトメーカーはかなり低温。容器を手に取ると、暖かいと感じる程度です。

軽く砕いたローズヒップをヘンプシード&キャスターオイルに加えて、ヨーグルトメーカーで低温で成分を抽出。超低温で約24時間。

さて、これでローズヒップの成分がオイルに溶け出したので、いよいよ最終ステップ。ローズヒップを漉して、オイルのみを容器に移します。私はコーヒーフィルターを使って漏斗で漉しました。
ローズヒップは小さい種をたくさん含んでいるので、濾すのに少し時間が掛かりますが、容器にローズヒップオイルがトロトロと落ちて行くのを見てると満足感がじわじわと湧いてきます。

最後に、抗酸化作用のあるビタミンEオイルを少し加えて完成!
ローズヒップオイルは太陽光に敏感なので、遮光瓶で保存します。

ローズヒップはバラの花のような華やかな香りではなく、大人しい、ささやかな甘い香りです。ヘンプシードオイルは青くさいというか、草っぽく少しクセのある香りなのですが私はこの組み合わせ、気に入ってます。

自家製オレゴングレープジェリー

日本に暮らしてた頃は、ホームメイドとかに興味なかったんです。
お店で買ったほうが早いし安いしと思って。
モンタナに移ってからは自分の時間が増えたのと、お店で買うよりも自分で作ったものの方が安心だし、カスタマイズができるし、お金の節約にもなるし、何と言っても「自己満足度アップ」ということでホームメイドでまかなえるものはとりあえずトライしてます。

今年初めてホームメイドジェリーを作りました。
日本だとイチゴジャムなど、よくあるパンに付けて食べるアレですが、ジャムとジェリーはちょっと違うんですね。
ジャムは粒状の果実が入ってるもの、そして「ジェリー(jelly)」は果実や果肉からまず果汁を絞ったり煮出したりした後に、ペクチンと砂糖を加えて柔か目のゼリー状にしたもの。

住んでる山小屋が国有林のすぐ近くなので、ほぼ毎日短いハイキングするんですが、夏の終わりころになるとオレゴングレープという小果実をたくさん見かけます。
以前は「ああ、ちっこい実がたくさんなってるなー」としか思ってなかったんですが、FBに写真をアップしたら「オレゴングレープだね!ジェリーの準備だ!」みたいなコメントをいただいたので、早速 Google。
オレゴングレープは単純にジェリーとしても美味しいのですが、根っこから茎、果実まで薬効があるとのこと。食せば胃潰瘍や消化不良などに効果があるそうです。

Oregon Grape

オレゴングレープの実はほとんどが種なので果実を丸ごとは食べれません。ハイキング中に時折実摘んで、果肉をかじるとやや甘みはあるものの酸味が強いです。私は好きな味ですが、夫は酸味苦味に弱いアメリカ人なので生では口にしません…。

今年は雨も豊富に降り、山中にたくさんのオレゴングレープ見られたので見かけるごとに実を摘みまくり、ホームメイドジェリーに挑戦!
人生初めてのジェリー作りなので、色々とレシピを検索。基本的には果実を洗浄、ハンドミキサーなどで果実を少し潰してから煮て果汁作り。その後、布や漉し器などで果汁を濾してから砂糖を加えて果汁を沸騰させ、ペクチンを加えてもうひと煮。清潔な容器にこの果汁を注いでしばらく置くと固まってジェリー状になります。
…のはずだったのですが、若干果汁よりトロっとした状態になったものの、ジェリー状になりません。

なんでーーー?と試行錯誤したところ、基本的に砂糖の量が足りませんでした…。ペクチンは固まるのに砂糖が必要なのですが、甘くなりすぎないように砂糖の量をケチったのが良くなかった。これ、基本中の基本らしいんですけどね。
もう一つの原因は、モンタナ、特に私の住んでいる場所は標高が高く、水の沸点が低いんです。なので一般的なレシピで果汁を沸騰する時間が1分程とすると、私の場合は5分ほど必要だったんです。
なんでも経験ですなあ。

と言うわけで、上の写真が完成したオレゴングレープジェリーです。少し苦味と酸味のあるオトナの味。自己自賛ですが、美味しい。
友人におすそ分けした後に残った2瓶をちょびちょび楽しんでます。夫もかなり気に入ってくれてます。

ちなみに下の写真は、よく散歩する林で見つけた熊の糞。赤いツブツブがオレゴングレープの種です。
この熊が食べたオレゴングレープの茂みから私も実を摘んだはず。